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家族葬、どこまで呼ぶ? その判断基準とトラブルについて

2018年12月18日

家族葬は、家族や親族を中心として、「極めて狭い範囲」までの人しか呼ばずに行う葬儀の形態をいいます。

基本的には一般参列者は受け入れず、家族が声を掛けた人だけで行います(もっとも、「特に声はかけていないが、当日に見えられた」という場合は、お断りせずに受け入れるのが普通です)。

家族葬は、葬儀をスレンダー化できること、少ない人数で送ることからゆっくりとお別れの時間がとれること、参列者の対応に心を砕く必要がないことから、首都圏を中心として一定のニーズを誇る葬儀のかたちです。

高齢化社会となった今、故人も喪主も高齢であることが多く、参列者が多く参加する……ということが難しいことなども、背景にあるのでしょう。

ただ、家族葬の場合は、「どこまで呼べばいいのか」といった問題がつきまとうことになります。

家族葬にはさまざまな形態がある

「家族葬」という言葉から、「呼ばれるのは、故人と最後まで一緒に住んでいた家族だけ」という印象を抱く人もいるかもしれません。

しかし故人との付き合いのあった親族、血縁関係者まで呼ぶことも多くあります。
また、もう少し範囲を広げて、「故人もしくは喪主(他の家族も)の親しくしていた人ならば、血縁関係がなくても呼ぶ」というケースもあります。

実際、「仲が悪くて20年以上も会っていなかった叔母」などよりも、「学生時代から50年以上にわたり、親しく付き合ってきた友人」の方が関係としては近しく、「前者はたしかに血のつながりはあるが、来てほしくない。後者にはぜひとも足を運んでほしい」と考える人の方が多いと思われます。

このようなことから、「家族葬」と一口にいっても、呼ぶ範囲に明確な決まりはありません。
正解もなく、「●親等までの人を呼ぶ必要があり、●親等より遠い人は呼ばない」というような明確な線引きもないのです。

基準がないことがもめる原因にも……

ただ、この「どこまで呼ぶかは、故人と家族の判断にゆだねられる」という自由度の高さは、時にマイナス要因として働きます。

なぜなら、「呼ぶべきか呼ばざるべきか」を考えなければならない人が出てくる可能性が極めて高いからです。

たとえば、「子どもの頃は親しくしていたが、大人になってからはやりとりがなかった人」「とても親しい人ではあるが、現在はとても遠くに住んでいる人」「故人とは親しかったが、遺された家族とはとても仲が悪かった人」などの場合は、特に判断に困るでしょう。

また、「故人は、妹と姉がいた。妹とは仲が良かったが、姉とは没交渉だった。しかしどちらも故人にとっては姉妹にあたる。片方だけ声をかけて片方だけ声を掛けないというのも……」などのように、「同じ関係のうちの片方は呼んで、もう片方は呼ばない」という選択肢をとるべきかどうかで頭を悩ませることもあるでしょう。

一番怖いのは、「なぜ私を呼んでくれなかったのか」「最後のお別れをしたかったのに、遺族が呼んでくれなかったからできなかった」「妹は呼ばれているのに、同じ関係の私(姉)の方は呼ばれていない」などのような不満が、後になって出てくることです。
このような不満は、その後の親族関係にまで影を落とすことになりかねません。

家族葬のもっとも難しいところは、この、「どこまで呼ぶか」の問題だといえるでしょう。

迷ったのならばとりあえず声を掛ける、あるいはだれにも声を掛けない

もちろん、「後で何を言われても、故人の気持ちに添う」という覚悟があれば、故人と家族の気持ちを貫けばよいといえます。

ただ、後々のトラブルを防ぎたいのであれば、
・迷った人にはとりあえず声をかける
・割り切って、一切声をかけない
のどちらかを選ぶことをおすすめします。

少しでも、「この人は呼んだ方がいいかな?」と迷うのであれば、とりあえず声を掛けます。
参列するかどうかは相手の判断に委ねられますが、声さえかけておけば義理は果たしたことになり、大きな問題にはなりません。
また、普通の大人であるのならば、たとえ生前の関わりが薄くなっていても、あるいはもめていても、常識的な振る舞いをしてくれることでしょう。

もしくは、「亡くなるときに一緒に住んでいた家族しか参列しない。親族には一切声をかけない」というスタンスを貫いても構いません。これならば少なくても、「あの人は呼ばれたのに、私は呼ばれなかった」という不満は出てきません。
また、これに関連して、故人がエンディングノートで「参加してほしい人」を記していたのであれば、故人の意向ということで、その人たちを中心として声をかけるのもよいでしょう。

現在の葬儀は、故人や家族の気持ちがもっとも重要視されます。自由度が高い分、このような「どこまで呼ぶか」という問題が出てくるのです。

明確な「答え」を出すのはとても難しいものですが、迷ったのならばとりあえず声を掛ける、あるいはごく小さな範囲でのみ行うというスタンスを貫けば、と後で大きくもめる可能性は低くなるでしょう。

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