家族葬、香典は受け取る? 受け取らない?
2018年9月18日
一般葬の場合、香典(不祝儀)を受け取り香典返しをお返しするのが一般的です。
では、家族葬の場合はどうなのでしょうか?
家族葬での香典(不祝儀)の考え方
家族葬の場合、香典(不祝儀)はお断りするというご家庭が多いようです。
もともと家族葬は近親者しか呼ばず、葬儀の規模も小さいという特徴があります。
「故人の配偶者が喪主を務める。葬儀には、喪主とその子どもしか参加しない。子どもはまだ学生である」という状況を想定するとわかりやすいでしょう。
「参列者」である子どもから香典(不祝儀)を受け取ることがないのと同じです。
ただ、家族葬でもその規模や考え方はさまざまです。
「故人の希望だから家族葬というかたちにはする。
しかし親戚は多く、しかもみんな密に交流し合っていた。
家族葬でも参列者が50人を超えそう。友人も来る」というような場合は、香典(不祝儀)を弔意のかたちとして受け取ることもごく自然なことです。
香典(不祝儀)を受け取るのも受け取らないのも、家族(と故人の遺志)の自由です。
ただ、「受け取るか受け取らないか」はしっかりと決めておいた方がよいでしょう。
訃報を伝えるときなどに「香典(不祝儀)は辞退させていただきます」などのようにあわせて告げることをおすすめします。
「ある人の香典(不祝儀)は受け取り、ある人の香典(不祝儀)は受け取らない」としてしまった場合、後々になってもめる可能性があります。
香典返しはどうすればいい?
香典(不祝儀)とあわせて考えたいのが、「香典返し」です。
香典(不祝儀)を辞退する場合、香典返しは当然必要ありません。
しかし香典(不祝儀)を辞退しない場合は、特例を除き香典返しをする必要があります。
香典返しの相場は、いただいた金額の2分の1~3分の1程度が相場です。
現在は「即日返し」ということで、弔問に来た人に受付で一律で同じものを返すやり方も一般化しています。
しかし家族葬の場合は、いただくことになる香典(不祝儀)も多額であると想像できるため、後日のお返しとした方がよいでしょう。
想像以上の金額をいただいた場合などは、即日返しをしていても、後でまたお返しをする必要があるからです。
なお、後日お返しをする場合は忌明け(仏教の場合は四十九日)に行います。
「香典(不祝儀)を受け取るか受け取らないか」は、家族葬かどうかももちろんのこと、「親族間で行われてきた今までの葬儀ではどうしていたか」によっても判断が変わります。
周りの人にも意見を仰いで決めていくとよいでしょう。