家族葬と通夜
2018年10月9日
家族葬とは、一般的に家族や親族だけで行う小さなお葬式を言い表す葬儀のことです。
葬儀が縮小傾向にある現在、非常によく行われるようになったかたちであり、数多くの人がこれを選んでいます。
今回はこの家族葬と通夜の関係について考えてみましょう。
自分が遺族の場合~通夜をする? それともしない?
自分が喪主側あるいは遺族側になったとき、まず「そもそも通夜を行うべきかどうか」を選択する必要が出てきます。
「家族葬」を日程的に分けると以下のようになります。
一般的な家族葬
通夜も行い、翌日の葬式も行う。一般葬と流れはほとんど変わらず、通夜~葬式~火葬~繰り上げ初七日法要 という順番をとることが多いようです。
一日葬
通夜を行わず、葬式だけで終わらせる。葬式~火葬~(多くの場合)繰り上げ初七日法要の流れになります。
直葬(火葬式)
通夜も葬式も行わず、火葬だけを行う。多くの場合無宗教で行われ、もっとも簡素なかたちと言われています。
一般葬であっても一日葬や直葬を行うことは不可能ではありませんが、特別なケースです。一日葬や直葬は、家族や親族だけで行う家族葬の形態のバリエーションの一つとして考えておいた方がよいでしょう。
遺族や親族間での話し合いがきちんとなされているのであれば、もちろんどのかたちをとっても構いません。
ただ、「故人は簡素な式を望んでいたと言うから家族葬にすることは同意するが、直葬で送るのは寂しい」という意見が出されることもあります。
その場合はしっかり話しあって決めていきましょう。
連絡を受けた場合~参加するかしないのか
「自分はご遺族側ではないが、家族葬を行うと連絡があった」という場合はどうすればよいのでしょうか。
これは自分の立場にもよるのですが、基本的には通夜や葬式には参加しない方が多いようです。
ただ、訃報を受けた時に、「参列はご遠慮くださいと言われておらず、かつ日時や場所がしっかりと伝えられた」という場合ならば、通夜に参加することを検討するのもよいでしょう。
それでも判断に困ったのならば、ご遺族などに、「故人にお世話になったので、参列したいが問題ないだろうか」と確認するようにします。
なお、「家族葬の場合は香典を辞退するご遺族が多い」と言われていますが、「香典はご辞退申し上げます」と言われていない(書かれていない)限りは、持っていくようにしてください。受付などで「香典辞退」と伝えられた場合には下げるようにしておくとよいでしょう。